江戸切子職人・瀧澤利夫(伝統工芸士)の経歴、作品や通販は?江戸切子と薩摩切子の違いは?【ニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団】




2019年7月6日放送の「ニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団」では、江戸切子職人の瀧澤利夫さんが登場します。

4人しかいない江戸切子職人の一人であり、日本の伝統工芸士として活躍される瀧澤利夫さんはどのような経歴を持った方なのでしょうか。

また、江戸切子とはどのようなもので、似たような切子、例えば「薩摩切子」との違いは何なのでしょうか。

気になりますよね!

そこで!今回は、江戸切子職人であり伝統工芸士である瀧澤利夫さんや江戸切子について詳しくお話していきます。

目次

瀧澤利夫さんの経歴は?日本で4人しかいない江戸切子職人の一人!

名前:瀧澤利夫(たきざわ  としお)

生年月日:1938年生まれ

出身地:長野県

瀧澤利夫さんは中学卒業と同時に上京し、有限会社北信硝子に入社し職人になられました。

1991年、東京都認定工芸士になります。

1996年からは読売・日本テレビ文化センター横浜で開かれる江戸切子」講座の専任講師を務め、現在も継続中とのことです。

また、江戸切子体験を通して毎年約300人の小中学生に江戸切子を教えられています。

2007年には日本の伝統工芸士となります。

2012年には江戸切子職人で初めての瑞宝章を受章し、現在も江戸切子の発展に力を注いでおられています。

そしてなんといっても、日本で4人しかいない江戸切子職人の一人とのことですので、その技術力と職人芸のレベルは、想像を絶するほど高いのだと考えられます。

瀧澤利夫さんの受賞歴は?

瀧澤利夫さんは、これまでに数々の賞を受賞されています。

  • 1990年:第2回江戸切子新作展で優良賞受賞
  • 1992年:第4回江戸切子新作展で優良賞受賞
  • 1994年:第6回江戸切子新作展でグラスウエアータイムス社特別賞受賞
  • 1995年:第7回江戸切子新作展で優良賞受賞
  • 1996年:第8回江戸切子新作展で江東区長賞、デザイン賞受賞
  • 1997年:第9回江戸切子新作展で江東区区議会議長賞受賞
  • 2010年:第22回江戸切子新作展でグラスウエアータイムス社奨励賞受賞
  • 2012年:瑞宝単光章受章

2012年に受賞した「瑞宝章」は、社会・公共のために功労がある者に授与される勲章のことで、明治21年(1888)制定された、由緒ある勲章です。

由緒ある勲章や数々の受賞歴の背景には、職人としての技術力だけでなく、瀧澤利夫さんの人柄もあるようです。

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瀧澤利夫さんは気さくな人柄の職人さん

普通、職人と聞くと堅いイメージを抱かれるかと思いますが、瀧澤利夫さんは、お客さんとのコミュニケーションを大切にする気さくなおじいちゃんなのだそうです。

江戸切子についても、使う人の視点で作品を考えることを大切に考えられています。

お客さんと直接話しをすることで安心して作品を使ってもらうことも職人の仕事と捉えられており、工房に来たお客様がもっと江戸切子のことを知りたいと思ってもらえるような話をしたり、お客さんとの会話から新しい作品のアイディアを出したりと、人とのかかわりを積極的にされているのだそうです。

江戸切子とは?条件は何?

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江戸切子まつり7/6&7 直販参加工房のご紹介 3社目 根本硝子工芸 http://www.fides.dti.ne.jp/~n-kiriko/ 古典柄から花切子、曲線を生かしたデザインまで多彩な表現で迫る根本の江戸切子。 その技量は、各社の商品から学術・コラボまで多様な仕事をされています。 3代目幹大 @ngk.miki も新作展入賞など伸び盛りの若手。 #0706 #0707 #江戸切子の日 #江戸切子 #江戸切子協同組合 #江戸切子まつり #切子 #工房直販 #亀戸梅屋敷 #亀戸 #根本硝子工芸 #根本達也 #根本幹大 #dayofedokiriko #japanesecraft #edokiriko #cutglass #kameidoumeyashiki #kameido #glassart #nemotoglass

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「切子」とは、ガラスをカットして装飾を施す技法の1種のことで、縦方向に回転する切削工具(ホイール)を使って、ガラスを削ります。

そして「江戸切子」とは、地域ブランドの1つの名称のことを指しています。

切子が施されたガラス製品の中でも、江戸時代以降、関東地方で盛んに生産された製品なのです。

江戸切子協同組合の登録商標となっており、組合に所属していないメーカーなどは、「江戸切子」と名乗ることができないようです。

江戸切子協同組合によりますと、江戸切子の条件としては

1. ガラスである
2. 手作業
3. 主に回転道具を使用する
4. 指定された区域(※江東区を中心とした関東一円)で生産されている

※区域の指定は、江戸切子協同組合に帰属します

出典元:https://www.edokiriko.or.jp/

というのが挙げられます。

しかも、江戸切子は日本で唯一「伝統的工芸品」に認定されているガラス工芸品とのことで、日本にとって、とても大切な工芸品であると言えるのです。

ちなみに伝統的工芸品とは、「伝統的工芸品産業の復興に関する法律(通称、伝産法)」に基づいて、経済産業大臣によって指定された工芸品のことです。

江戸切子と薩摩切子の違いは?

江戸切子と似た切子には、「薩摩切子」というのもあります。

それぞれの違いをざっくりと比較すると、以下のようになります。

<江戸切子>

・用途:庶民が日常的に使うもの
・特徴:色被せガラスが薄く、透明感や華やかさ
・歴史:幕末・維新を乗り越え、受け継がれる

<薩摩切子>

・用途:海外との交易用や、鑑賞用
・特徴:色被せガラスに厚みがあり、重厚感がある
・歴史:幕末・維新に工場が焼失、藩もなくなり産業が途絶えるも、現在は復刻生産されている

瀧澤利夫さんの作品の通販は?工芸の場所は?

瀧澤利夫さんの江戸切子の通販は、以下のサイトで購入できます。

瀧澤利夫さんの江戸切子の通販

もちろん通販でも購入可能ですが、やはり実際に工房を訪れて実物を見てみた方が、その芸術性を肌で感じることができますので、足を運んでみることをがおすすめです。

「瀧澤硝子工芸」の住所

東京都江東区大島1-22-2